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江戸村と瞑想と地域、そして犬 2016年2月24日(Ne'-Na Contemporary Art Space、The Land Foundation、Pongnoi Community Art Space、Maa in soi)
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    はようございまっ。
    旅する39歳、Art Center Ongoingの小川です。

    今日はチェンマイのアートスペースをかたっぱしからまわっていくよ。

    ではいってみよ!

    うっし、早起きして頼れる男ヨドの案内でチェンマイのアートスペースをガンガンリサーチしていきますよ。まず向かったのは『Ne'-Na Contemporary Art Space』。ついてびっくり、これってアートスペースっすか!?

    古い様式の新しい建築群

    民族衣装コーナー

    ロウ人形


    なんというかタイの昔の生活様式を再現したような、例えるなら、日光江戸村です。Hey ヨド!これってふつうの観光地だろ。出だしから間違えてねーか、メーン。ってヨドは一心不乱にぐんぐん奥へと進んでいきます。そして一番奥の建物に到着。

    迎えてくれたのはプログラムマネージャーのShukit Panmongkolさん。※完全に篠山紀信さんと同じ顔!


    『Ne'-Na Contemporary Art Space』は、タイの伝統的な工芸品や建築、そして生活様式を再現したMonfai Cultural Centreの一角に、1998年にオープン。海外からの作家やキュレーターが滞在できるレジデンスを中心に、滞在作家によるトークやワークショップなどを開催。年間平均7組ぐらいを受け入れています。

    こちらレジデンスルームです。豪華っす!


    Shukit Panmongkolさんは、海外でも活躍するキュレーターで、『Ne'-Na Contemporary Art Space』ができる以前、チェンマイのアートシーンには国際的な繋がりを作る機会がほとんどなく、どうにかその状況を変えようと、奥さんでありMonfai Cultural CentreのファンダーでもあるRampad Kothkaewさんとともに活動を開始。伝統的なタイ文化とコンテンポラリーアートが交わることで、他では見れない化学反応が起こるんだよと嬉しそうに話してくれました。レジデンス作家はMonfai Cultural Centreの敷地内で展示やパフォーマンスなどを行うこともあるそうで、確かにホワイトキューブなんかとは全然違って面白いかもしれません。

    こうゆう施設内の広場とかでパフォーマンスとかもするみたい。


    スウェーデンとの交流プログラムをはじめ海外とのネットワークも着実に育ってきているようで、作家が数多く訪れては滞在しているようでした。

    Rampad KothkaewさんとShukit Panmongkolさんご夫婦


    チェンマイ江戸村
    『Ne'-Na Contemporary Art Space』
    http://www.nena-artspace.com/
    https://www.facebook.com/NenaContemporaryArtSpace/?fref=ts


    チェンマイの篠山さんに別れを告げ、お次に向かうは『The Land Foundation』。

    野道で看板がこちらだよと教えてくれます。


    ヨドが迷いながらも車を走らせようやく到着。お話を聞かせてくれたのは、平日この場所に来て、お米や野菜や植物などの世話をしているというSedhapong Kirativongkamchonさん。

    こちらSedhapongさん。渋いっす。


    『The Land Foundation』は世界を舞台に活躍するタイ人の現代美術作家、カミンことKamin LertchaiprasertとリクリットことRirkrit Tiravanijaによって2004年に設立。もともと1998年から二人が行っていたアートとコミニティーをつなぐ「the Land」というアートプロジェクトがあり『The Land Foundation』は、そのプロジェクトを恒常的に行うための場ともいえます。

    こちらが敷地内

    池もあります

    ジャングルみたいでいい感じです

    周りも全部田んぼ


    『The Land Foundation』の目的は、瞑想を通じて、芸術文化、農業、そして自分自信を知ること、その3つをサポートすることだといいます。といってもなにか特別なプログラムがあるわけではなく、来た人が思い思いに時間を過ごしていくだけなのだそう。入場料や使用料なども一切とらず、ただ稲作を眺めながら自分の時間を過ごすための場所といった感じでしょうか。数時間しか滞在しない人もいれば1年以上滞在する人もいるそうです。敷地内には田んぼや畑の他に、建築家の建てた建物がいくつも建っていて、自分の好きな建物に自由に出入りできるようでした。

    いろんな建築があります










    この場所を訪れる人々は年間で多くても50〜70ぐらいのグループだそうで、アーティストや学者がほとんどですが、中には一般の方も瞑想をしにやってくることもあるとか。Sedhapongさんの他に、お米を作られている農家が敷地内に1家族住まわれていて、彼らへの賃金を含めた運営費は全てドネーションだけで賄っているそうです。屋外のギャラリーやなんらかのスペースがあるわけでもなく、周りも全て田んぼ。ただ『The Land Foundation』の田んぼや池の周りには様々な建築が建っていて、そこに来た人たちが自分自身のやり方で瞑想にふける。

    敷地内に立つ建物の2階から


    Sedhapongさんも、以前は普通の企業に勤めていましたがこの場所を6年前に訪れ、瞑想をしたのだそうです。そしてリクリットに誘われ、それまでの全てのキャリアを捨てこの場所の管理人になったのだとか。「お金はぜんぜんないけれど、ここに毎日来れることだけでとても充実している」と優しく微笑みながらゆっくりと話しをしてくれました。オラも一つの建物に登って、田んぼを眺めてみました。静かな風が耳をかすめ、池の水がキラキラして、そして稲がそよいでいました。

    米とアートの中で瞑想する
    『The Land Foundation』
    http://www.thelandfoundation.org/
    https://www.facebook.com/The-land-foundation-266095456835934/info/


    瞑想してちょっぴし体力回復。つぎに進みましょう。

    やってきましたここは『Pongnoi Community Art Space』。


    お話を聞かせてくれたのはアーティストでファウンダーのWaneak Juntaratipさん。『Pongnoi Community Art Space』は2008年に活動を開始。ギャラリー、ショップ、そしてWaneakさんのスタジオが併設されたスペースです。

    こちらギャラリーです


    ギャラリーでは月1回のペースで展示を行っていて、年間の5回がWaneakさんの企画展。ローカルアーティスト(年に2回)、インターナショナルアーティスト、ヤングアーティスト、エクスペリメンタルアーティストといった枠を設けて作家を選んでいて、会場費やオープニングの料理などすべて無料で提供しますが、展示を行う作家は、地域の人たちにむけてトークやワークショップなどを必ず一回は開催しないといけないのだそう。



    Waneakさんはこのスペースの目的として、地域コミニティーとアートを結ぶことを掲げています。ギャラリー内だけでなく、地域の小学校にアーティストを送って絵画のワークショップを開催したり、すぐ近くにあるお寺の中でパフォーマンスをやってみたり、積極的に周辺地域とアートを結びつける活動をされています。今後は国際的なものよりも、ローカルなものによりフォーカスした企画を行っていきたいと話されていました。

    どうしてそこまで地域にこだわるのかを聞いてみたところ、この周辺はドラッグなどで有名な地域でもあるらしく、そうした状況をアートでどうにかして変えていきたいという思いがあるのだそう。コンテンポラリアートと言えばインターナショナルな方向に目が行きがちな中、あえてローカルを選択するのは簡単なようでいて実はそうとう難しいことでもありますよね。

    Waneakさん、ビシッと一本筋通ってました!!


    むしろ地域をめざしています
    『Pongnoi Community Art Space』
    https://www.facebook.com/pongnoi/?fref=ts


    さて、疲労もそろそろマックスに来ていますが、ヨドはその力強い歩みを止めようとしません。お次に向かうは数々のタイのアーティストを生み出してきたチェンマイ大学です。校内を案内してくれたのは、大学に残りながら作家活動を続けるAnurak Tanyapalitくん。僕も日本の美術大学で時々教えていますが、設備などはほとんど変わらない感じ。学生がみんな熱心に制作している姿を見れて良かったです。

    ここファインアートの学部

    作品かな〜

    彫像中

    案内をしてくれたAnurak Tanyapalitくんです。ありがとう。



    ヨドさん、もうそろそろ勘弁してください。っつうことで、本日最後の目的地へ。ここはチェンマイのアーティスト、デザイナー、写真家などがよく集まるというバー『Maa in soi』。タイ語で「小さい路地の犬」という意味だそう。このセンスのいい名前をつけたファウンダーのChontida Pramedeさんは、静かな中でアーティストたちが語らえる場所を作りたくこのスペースをオープンしたとのこと。夜の21時〜25時までやっています。

    Chontida Pramedeさん。お一人できりもり。


    住宅地のど真ん中に突然現れる小さな飲み屋さん。もちろん作家だけでなくいろんな方がやってきてお酒を片手にお話をされていきます。この日も続々と若い作家たちが集まってきました。我らがOngoingの面々も合流。オラはさすがに疲れ果ててすぐにウトウトしてしまいましたが、皆さん大いに盛り上がっておりました。

    はしゃぐ井出くん


    こういう場所って案外チェンマイでは珍しいんですよね。とってもいい雰囲気(半分寝てたけど)。

    最後はみんなでパチリ。包帯野郎がヨドです


    酒を飲んで遊ぶ犬たち
    『Maa in soi』
    https://www.facebook.com/Maa-in-Soi-173980482623882/


    おー、まじで今日は沢山まわったぜよ。

    明日もよろせこ頼むぜ、ヨド先輩!!!


    ハードボイルドな街(プノンペン)の安宿にて。

    ぽにゃにゃっ?Ongoingでは本日4月5日(水)から、Ongoingの若大将だか青大将だかわからないこと井出賢嗣による「GOOD BYE ONGOING 2008-2016」が開催。週末にはイベントもあるよ。いよいよJackもこれで最後!いかなきゃダメ!!

     
    | - | 18:24 | comments(0) | - |
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